旧開拓使函館支庁書籍庫の公開展示

2024

元町公園内、旧開拓使函館支庁書籍庫(左)と旧北海道庁函館支庁庁舎(右)

活動概要

函館西部地区の街並みのひとつである元町公園。その元町公園に存する「旧開拓使函館支庁書籍庫」。この書籍庫は、わが国の煉瓦造りの歴史を伝える貴重な建築物として文化庁「文化遺産オンライン」等に掲載されていますが、これまでその内部を知るのは一部の関係者のみでした。

この書籍庫の門扉が、2024年8月に行われた第017回「はこだて国際民俗芸術祭」にあわせて開かれ、ついにその内部が公開されました。今回の公開展示により、芸術祭の来場者だけではなく、より多くの市民・観光客等の関心を引き寄せることができました。

今後も函館西部地区の街並みの魅力と、北海道遺産の活用の可能性を高めたいと考えています。

以下、今回の公開展示の内容を公表いたします。

1. ボランティアによる書籍庫内の清掃活動

2024年7月15日実施

清掃前
清掃の様子
中高生・大人のボランティアが参加
清掃後

2. 書籍庫に関するリーフレット・バナーの制作

2-1 パンフレットの制作

2024年8月4日納品

2-2 バナーの制作

2024年8月5日納品

移動可能なバナー2基を期間中に設置

3. 書籍庫の様子を紹介する映像の制作

2024年8月21日納品

4. 拡張現実(AR)を使った書籍庫の「新しい魅せ方」

2024年8月5日から11日まで

4-1 妄想公園について

井上樹里、道源綾香、宮内理。オリジナルARのデザイン・制作を行うアートユニットが、今回の公開展示に参加しました。

https://mosokoen.weebly.com

4-2 書籍庫前に看板を設置

4-3 来場者による体験の様子(引用)

出典:もりぴこ(https://x.com/moripiko_t/status/1820387337567944869)、X、2024年8月5日公開、2024年8月22日アクセス
出典:はくあ団長(https://x.com/hakua_kuha/status/1821063093881074025)、X、2024年8月7日公開、2024年8月22日アクセス

5. 音声付き映像の展示

2024年8月5日から11日まで

5-1 メム・アース・ラボについて

「現地調査を通じて環境を再読する」研究映像のメム・アース・ラボが、今回の公開展示に参加しました。

https://memuearthlab.jp

5-2 公開展示の様子

広尾郡大樹町芽武とその周辺の自然が舞台の映像を放映

6. 国際交流活動

2024年8月5日から11日まで

芸術祭に参加した海外アーティストにインタビューや、学生による通訳・質疑応答などを行いました。

7. 出入口スロープ・階段の制作

2024年8月1日納品

利用者の安全のため、出入口に木造のスロープおよび階段を制作しました。

助成

北海道遺産である「函館西部地区の街並み」の保全・活用を図るこの活動は、イオン北海道株式会社発行の「ほっかいどう遺産WAON」の助成により実施しました。

北海道遺産ウェブサイト|https://www.hokkaidoisan.org